ステアリングシステムの点検方法知ろう(ユーザー車検)

ステアリングシステムのユーザー点検

ステアリングは操作性が命
ステアリングシステムはハンドルの操作に応じて前輪の方向をかえて、クルマが目的の方向に曲がっていけるようにしている。シャフトと歯車で構成されるシンプルなメカニズムだ。現在ではこれにパワーステアリングシステムが加わり、ドライバーの操作をアシストしている。日常的に当たり前のように使っているので意識されないことが多いが、ステアリングシステムを中心としたクルマのシステムは非常に優れたものだ。ハンドルを操作すればクルマが曲がるのに、直進時にはさほどハンドルに力を加えなくても大丈夫。しかも、曲がった状態からハンドルをゆるめれば、自動的に直進状態に戻ってくれる。こうした直進性が損われると、路面の凹凸で前輪の方向が勝手にかわるため、直進時でもハンドルを振り続けなければならない。安全を確保するためにもステアリングシステムのユーザー点検は重要です。ハンドルの機能はサスペンションやホイールアライメントの影響を受けるため、ステアリングのユーザー点検によって、ほかの装置の異常が発見できることもある。

パワーステアリングシステムの機能、機構のユーザー点検

CVT、コラムシフト
ステアリングシステムでもっとも重要な点検は直進できるかということです。ただし、道路は排水のためにカマボコ状などの傾斜があることがほとんどのため、どうしても多少は左右どちらかにハンドルをとられてしまう。可能ならば広い駐車場などでチェックしてみよう。曲がっていく際には、異音などがなくハンドルが滑らかに回せることを確認、ハンドルを握る力をゆるめると、自然に直進状態に戻っていくかもチェックしておくべきでしょう。このほかハンドルがガタつかないか、タイヤが直進状態の時にハンドルも直進状態かを確かめておくといい。直進状態の時のハンドルは、左右対称でロゴマークなどが水平になっているはず。また、チルト機構(角度調整)やテレスコピック機構(距離調整)などのハンドルの調整機構を備えた車種の場合は、これらを使って調整が可能かも確かめておこう。パワーステアリングシステムも点検が必要だ。パワステが故障してもステアリングシステムが即座に使用不能となることはないが、ハンドルが極端に重くなり操作ミスを犯すおそれがある。ユーザー点検はパワーステアリングフルード(パワステフルード、PSF)の量の確認が中心だ。パワステフルードは漏れが発生しなければ減ることはない。しかし、クルマが古くなるとさまざまな部分に隙間ができ少しずつ漏れていくことがある。クルマが新しくても、悪路などでクルマの床下をぶつけたりするとフルード漏れが起こることがある。適量を下回れば、パワステが使用不能となってしまう。定期的に点検したほうが安心だ。パワステフルードの量のユーザー点検はエンジンルームのリザーバータンクで行う。ユーザー点検前にはエンジンを始動し、ハンドルを最大まで切り、その状態を数秒保持。さらに反対側にも最大までハンドルを切って数秒保持してから、ハンドルを直進状態に戻し、そのままアイドリン点検を行う必要がある。タンクには乳白色で半透明のものと不透明なものがある。半透明の場合はタンク側面の目盛りで液面を確認。不透明な場合はキャップに備えられたレベルゲージを使用する。ゲージの扱いはエンジンオイルと同じだ。いずれの場合も、目盛りはHOTとCOLDの2種類がある。このうち通常使用するのはHOTの目盛り。COLDはフルード交換など、限られた状態で使用するものだ。ついでに内部のフルードの状態をチェックすれば完壁。気泡が混ざっていたり自濁している場合は空気が混入している可能性がある。プロに依頼してエア抜きを行ってもらうべきだ。ちなみに、最近増えてきている電動パワステ車の場合は、パワステフルードのユーザー点検は不要だ。ただし、パワステには電動油圧式パワステというタイプがある。従来の油圧式パワステではエンジンの力でパヮステポンプを駆動していたが、電動油圧式パワステではエンジンの負担を減らすために電動モーターでパワステポンプを駆動している。しかし、こうしたタイプも電動パワステと呼ばれてしまうことが多い。電動油圧式パワステの場合はフルードのユーザー点検が必要だ。どちらのタイプかわからなければ、エンジンルームでパワステフルードのリザーバータンクを探してみればいい。タンクが見つかったらユーザー点検が必要ということです。

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